私はなぜ就活をしているのか。

私はなぜ就活をしているのか。

もうかなりの企業を落ち続けてきたので、思考を整理しようと思って記事にしてみます。

 

なぜ、進学じゃなくて就活をするのか。

働かないと生きていけないわけでもない(実家は太い方)。

研究が嫌いなわけでもない(ちゃんと”研究”になっているかは疑問。論文を書いたわけでもないし、自分で考えて実験に反映させたところなんてほんのごく一部)。

お金が心配ではないけど、親への罪悪感はある。両親が介護で大変そうな時に、なんで自分は力になってないんだと思う。あとは子供を持ちたいから不安というのもある。20代で子供欲しくて、そのために産休取れる企業にいなきゃいけないと思う。

つまり、

『親にこれ以上負担をかけたくない』

『子供作るための環境づくり』

のために就活やってるんだと思う。

ってことは、別に研究職にこだわる必要はない。

研究職ならワンチャン社会人博士として研究ができるかなと思ったけど、ほとんど研究職の選考は落ちたし、そしたら必ずしも研究職である必要はない。お金を貯めたら、自分の金で進学すればいい。

研究職じゃなくても上記二つの条件がクリアできるところはある。だから他の面白い職業を発見したい(親があんた研究者になりたいっていってたじゃんと心配してくれちゃうかもしれないけど)。

 

そもそもなんで博士号を取りたいのか。

別に将来、平穏に暮らしていく分には必要ない資格だし、あったからって日系企業に就職するなら重要視されない。

就活やってみて、内定を得るために必要なのは、「熱意」「論理的思考力」「プレゼン力」だと思った。どれも、博士にいくとしても必要なスキルですよね。

だけど、博士にいる間だけで研究に必要な勉強、英語、(プログラミング)とかを身につけつつ、さっきの3つのスキルを習得して”圧倒的成長”するなんて。そんなすごい人間なら、私は今こんなに悩んでない。もう研究室に配属されてから2年も経っている。何をやっていたんだと言われても、ただ一生懸命に研究活動してきただけ。

 

じゃあなんで微生物の研究にこだわってるのか。

それしかないんじゃない?高校生の頃から抜け出せてないんじゃない?

これから先の研究活動(ポスドク助教とかにもしなれたとして)でもそのテーマを愛し続けられるのか?

その自信はない。

でも研究から足を洗えと言われると寂寥感が凄くて、泣きそう。代謝っておもしろいってめっちゃ思ってた。細胞の中で取り入れた化合物がめくるめく色々な化合物に変わっていく感じ。複雑な制御機構とか、生育条件で変わる流れとか。

化学合成じゃ難しいことをやっちゃう微生物がいる。そのうち、本当に電気も、ガスも、油も、プラスチックも、薬も全部微生物が作れるようになるんじゃないかな。食べられるものも糖だけじゃなくなって。

すごく生物の根本をいじってロボット化してる感じ。自分で増殖する生産ロボ。

代謝の限界はどこにあって、どこまで叶えることができるのか、みたいなところに楽しさとか可能性を感じてて、その現場から離れるのが寂しい、ってことなのかも。

 

 

 

とにかく、博士に行って罪悪感なく研究に没頭したいなら、まずは就職して「お金を貯める」「出産を終わらす」「英語力を上げる」「プログラミングスキルを身につける」の方をやっとくべきなんだ。

 

そう納得したはいいものの、そんな志望動機ありえなすぎる。

貴社を志望した理由は、研究活動に向けた資金集めとスキル向上のためです。

とか、ふざけてるもん。

 

つらつら書いてたら元気になってきた。

とりあえず就活の方向は定まった。もう研究職以外は見ない、なんてことしない。